船ができるまで
伝統を受け継ぐ『渡辺』の船造り
ふくおか渡辺造船所は創業以来100余年にわたり受け継がれてきた細やかな造船技法を守り、船造りに取り組んでいます。
今日、あらゆる製造分野においてテクノロジーの進化と共に機械化による製作・製造が主流となっておりますが、船造りはまだまだ『匠』の世界であり、人手による技術と美の世界そのものであります。
これまでに建造した小型船、漁船、貨物船、タンカーとあらゆる船種の基本共通点を大事に守り、船種の違いによる特色は応用し、更なる船造りに励んでまいります。
漁船- 船体が小さい割りに耐航性・安全性・スピード・操縦性とあらゆる条件面で非常に厳しい船です。
貨物船- 荷物(一般材・鋼材)をより多く安全に運び省エネルギーを求められる船です。
ケミカルタンカー- 液体物を安全に運び効率より荷役作業が求められます。また、ケミカルタンカーは化学物質等の危険物も運びます。
渡辺造船所では、ケミカルタンカーの中でも非常に厳しいランクのタイプⅠの船の建造実績があります。
LPG- 一般的には液体ガスを運びますが、実績船はVCM(塩化ビニール)という特殊物質も運びます。
セメント船- セメント製品、フライアッシュ等の粉体物を運び、自船の装置で荷役作業も行います。
特殊船- 石炭輸送・石灰石の荷役装置をもった専用輸送船です。
タッグ- 小さな船体で大きな推力と安全性を持った船です。