船ができるまで
研究船体開発
当社における模型船を使用しての水槽テストは昭和51年(1976年)が始まりです。
今日まで使用模型船は240隻、実験数で700回以上の各種研究開発に必要な実験を行っています。
近年、船型開発の手法はコンピュータ及びソフトの発達と共に大きく変化を遂げ、3次元解析による模擬実験を使っての船型開発が実用化されました。
これら最新の演算システムや、これまでの数多い実験データを基に船体外面の圧力変動を3次元的に推定し、可能な限り圧力変動が少ない外板面を有する船型を造り出しています。また、推進抵抗面だけの研究・開発にとどまらず、船型決定の重要な要素の一つである安定性能・波浪中での動揺に関しても、最近開発した波浪中における船体運動計算ソフトを併用して推進性能の向上と動揺の少ない船型開発に取り組んでいます。
大型水槽によるテスト
実験目的に応じて、当社は模型サイズ1.2mから最大7.0mの模型船を製作準備し、各曳航・回流水槽を有する研究機関と共同で実験を行います。
また、社内に汎用実験水槽も備え、簡易な安全性・その他の確認テストも合わせて行っています。
- 船体表面の流れ
- 回流水槽によるテスト
- 曳航時のテスト
- 船体安定性能テスト
模型船
特殊構造の船、複雑な装置を搭載する特殊船の建造には設計段階で構造モデル、配置モデルを製作、事前検討、現業者への据付組立手順の教育指導に役立てています。